キルギス共和国と日本の今。

キルギス共和国と日本の今。

片山 
街の発展に建設は不可欠です。日本の高い建設技術は街づくりに貢献できるでしょうね。

チンギス大使 
はい。おっしゃる通りです。日本の多面的な支援には感謝しています。

片山 
都市機能を推進するにはエネルギーが必要ですね。日本は、いま原子力問題など大きな課題に直面しています。キルギスでは、エネルギー問題をどのように捉えているのですか?

チンギス大使 
先ほどもお話しましたように、キルギスは高い山々が国土の中心です。この地形の特色を生かして、私たちはクリーンな水力発電に取り組んでいます。発電技術に関しては、日本の企業から多大な援助をいただいています。現状は、水力発電に利用している水資源は全体のわずか10パーセント程度ですが、将来的には、資源の100パーセント活用を目指しており、その時は近隣の国々への電力供給が可能になると思います。

片山 
キルギスは水資源に恵まれた国なのですね。

チンギス大使 
はい。発電はもちろんですが、国民を潤すための良質な水資源は十分です。さらに、この水がオーガニックにも貢献しているわけです。

片山 
ところで、キルギスには四季があり、美しい山々があるわけですね。観光に関してはどういったビジョンをお持ちなのでしょうか?

チンギス大使 
キルギスの国土、風土の美しさは、私たちの誇りです。日本と同じように、四季折々に自然の恵みを満喫できる国です。世界中の旅慣れた人は、すでにディストネーションとしてキルギスを選んでいます。現実に、日本人の観光客も年々増加しています。

片山 
日本からキルギスを訪れるには、どんなルートになるのですか?

チンギス大使 
現在、日本の成田からですと、モンゴル・ウランバートル、モスクワ、北京、韓国、トルコ・イスタンブール、ドバイ経由になります。残念ながら、日本からの直行便はありません。キルギス政府はいま、いくつかの航空会社と、キルギス・日本の直行便運航を交渉中です。

片山 
さて、私は、国力の源泉は教育にあると信じているのですが、キルギスの教育事情について教えていただけますか?

チンギス大使 
ソ連時代、100パーセントの国民が教育を受けていました。1991年の独立後は、その数字は下がりました。キルギスの教育環境の試練の時だったと思います。現在は、98パーセントに達しています。

片山 
私が知る限り、キルギスは1990年代、つまりソビエト連邦からの独立後、多難の時代を経験しましたね。

チンギス大使 
はい、いくつかの革命を乗り越えて現在に至っています。

片山 
その革命を経てキルギスが獲得したものは民主化ですね?

チンギス大使 
その通りです。私たちは、公正な選挙による国の政治基盤づくりを実現させました。それが、中央アジアで最も民主的な国といわれる所以です。